2017年5月18日 に虎ノ門ヒルズで開催された、「ビル・アンドリュース博士※1 来日記念講演」冒頭において、一般社団法人テロメア最先端医療学学会※2の名誉理事長である小松榮富先生より、がん予防のインフラ構築にとり組み、健康寿命増進への社会的貢献を目指す新鋭企業として、プリベントメディカル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 久米慶)のご紹介をいただきました。300名近い医療関係者が集まった同記念講演では、健康寿命の増進に重要な役割を果たしているテロメア※3の最新の知見が紹介されました。
テロメアは細胞分裂に必要な染色体構造ですが、テロメア短縮化の加速は、細胞の老化や生活習慣病などのリスクを高めます。酸化ストレスは細胞分裂に関係なくテロメアの短縮化を加速する要因のひとつとされています。当社の子会社であるプリベントサイエンス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 村上孝司)では酸化ストレスリスクの解析を実施しており、体内の酸化ストレスリスクの指標としてご利用いただいています。
なお、同記念講演は、当社の子会社であるプリベントメディカルパートナーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 石中真哉)が後援しています。
※1<ビル・アンドリュース博士>
ビル・アンドリュース氏はテロメアの伸長を修飾する酵素であるテロメラーゼの、ヒトのRNAおよびタンパク質の構造解明1), 2)に貢献した研究者のひとりで、テロメアの短縮を抑制する各種物質を発見しています。また、テロメアの維持による老化防止を提唱するSierra Sciences. LLC(米国ネバタ州リノ市 代表取締役 William H Andrews)の創始者であり、一般社団法人テロメア最先端医療医学学会の名誉会長も兼任しています。
※2<一般社団法人テロメア最先端医療学学会>
http://telomere.or.jp/index.html
同学会はヒトの寿命に大きな影響を与えるテロメアおよびテロメアの短縮速度を遅らせるテロメラーゼ誘導活性化物質の研究を通して、同医療の世界的な普及を目的として設立された学会です。
※3<テロメア>
テロメアは、真核生物の染色体末端にある5’-TTAGGG-3’という塩基配列の反復構造で、染色体の保護に関係しています。細胞分裂するたびに短くなっていき、ある長さに達すると細胞は分裂できなくなります。テロメアの短縮化が加速すると細胞老化を促進し生活習慣病などの発症にも関与するといわれています。T, A, Gは遺伝子を構成する塩基の略称ですが、特にGで表記される塩基が酸化ストレスに弱いことが知られています。当社のがん予防クラブで受けられるリスク評価Noahの指標のひとつである酸化ストレスリスクは、このGのところが酸化した物質を測定し、解析を行っています。酸化ストレスの増加は、テロメア短縮化に関与することが報告されています3), 4)。また、テロメアの短縮化が、がんリスクに関与すること5)、テロメアの短い患者では生存予後が不良であること6)なども報告されています。
参考論文:
1) Science. 1997 Aug 15;277(5328):955-9
2) Nat Genet. 1997 Dec;17(4):498-502
3) Environ Health Prev Med. 2005 Mar; 10(2): 65–71
4) J Endocrinol Invest. 2013 Dec;36(11):1032-7
5) PLoS One. 2011;6(6):e20466
6) PLoS One. 2015 Jul 15;10(7):e0133174
プリベントメディカル株式会社は、今後も当社がん予防メディカルクラブ“まも~る”の付加価値の向上に役立つ活動と情報発信を積極的に推進して参ります。
以上
お問合せ:プリベントメディカル株式会社 広報部
〒103-0024 TEL:03-5643-8043
東京都中央区日本橋小舟町9-18 FAX:03-6685-1225
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