「HSPはとはなにか知りたい」
「HSPだと思うけど過ごしたらいいのだろう」
HSPは視覚や聴覚をはじめとした感覚が優れている特性で、周りの刺激を受けて疲れやすい傾向があります。
症状や特徴を理解していると治し方や自分にあった過ごし方も選べるでしょう。
HSPの人は治し方があるのか、特徴の活かし方を含めて解説します。HSPかも知れないと悩んでいる人は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
Contents
HSPとは?どんな症状?
HSPは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略称で、繊細な人や感受性が強い人のことを指します。
HSPは人一倍、周りの感情を察する力や傷つきやすい点が特徴で、さまざまな刺激に対して敏感に感じてしまう性格・気質です。
そのためHSPに該当する人は、日常生活や社会生活で「生きづらい」と感じやすい傾向があります。
HSPは病気や障害とは異なり、生まれ持って周りの感情や刺激を敏感に感じる気質を持った人になるため、治療はできません。
ただしHSPから心が疲れて、うつ症状を招く危険性がある点を理解しておきましょう。
私はHSP?セルフチェック診断
自分がHSPなのかもしれないと考える人は、下記のセルフチェック診断を試してみてください。
- 大きな音や雑然とした光景のような強い刺激はわずらわしいですか?
- 大きな音で不快になりますか?
- 一度にたくさんの事が起こっていると不快になりますか?
- いろいろなことが自分の周りで起きていると、不快な気分が高まりますか?
- 明るい光や強いにおい、ごわごわした布地、近くのサイレンの音などにゾッとしやすいですか?
- 人と会っている間は楽しいが家に帰ると疲れが一気に現れて動けなくなる
- 一度にたくさんのことを頼まれるとイライラしますか?
- 短時間にしなければならないことが多いとオロオロしますか?
- ビクッとしやすいですか?
- 競争場面や見られていると、緊張や同様のあまり、いつもの力を発揮できなくなりますか?
- 強い刺激に圧倒されやすいですか?
- 痛みに敏感になることがありますか?
チェック項目に当てはまるほど、HSPの可能性が高くなります。
なかでもHSPは生活環境変化が起きた際やトラブルに弱く、心が一気に疲れやすいです。
さらに大きな音や光に敏感で、日光の眩しさや冷蔵庫・時計などの音に対しても気になってしまう傾向があります。
HSPの可能性が高い人は、自分にあった過ごし方をすると心穏やかな時間・日々を過ごせるでしょう。
HSPの治し方・過ごし方
HSPの人におすすめの日々の過ごし方・治し方は、下記の6点です。
- 自己分析をして自分の敏感になる点を把握する
- 刺激の量を段階的にする
- スルースキルを身につける
- 刺激を受けることが多い人と距離を置く
- HSPである点を受け入れる
- HSPを活かせる仕事に就く
それぞれの過ごし方・治し方について解説しますので、参考にしてみてください。
自己分析をして自分の敏感になる点を把握する
HSPの過ごし方で、自己分析をして自分の敏感になる点を把握しましょう。
人によって冷蔵庫や扇風機のモーター音が気になる人もいれば、時計の針が動く音が気になる人などさまざまです。
さらに日光が気になる人は、日の入りを遮るような工夫をすると気にならずに過ごせます。
自分の苦手な部分を避けながら過ごせるようになるため、心が普段よりも疲れにくいでしょう。
HSPかもしれないと感じている人は、一度自分がどのような点に敏感なのか分析をしてみてください。
刺激の量を段階的にする
HSPの人は五感だけでなく、心も周りの環境や変化にも敏感になっています。
そのため人が多い環境や人から刺激を受けやすい場所にいると、心が疲労しやすいです。
たとえば人が多い仕事場やお祭り・パーティーなどに参加して、帰宅後に疲れが一気に現れて動けなくなる人は注意が必要になります。
人からの刺激に敏感な人は、接する人数を少なくして段階的に増やしていくと刺激の量を減らせるため心が疲れにくいでしょう。
スルースキルを身につける
HSPの治し方・過ごし方として、スルースキルを身につける点も意識してみてください。
スルースキルとは周りの物事や刺激に対して、無視したり受け流したりするスキルです。
スルースキルのコツとしては、下記の4つの方法があげられます。
- 自分を客観的に見てみる
- ネガティブになりそうな場合は深呼吸する
- 言われた内容を深読みしない
- 話を聞き流す
客観的に自分を見ることによって、「人の話などを深読みしすぎている状態なのか」などを判断できるでしょう。
ほかにも言われた内容を深読みしないことや、話を聞き流すと心が疲れにくいです。
どうしてもネガティブになりそうな場合は、一度気持ちを落ち着かせるために深呼吸をしてみてください。
スルースキルを身に着けて、心に優しい環境で過ごせるようにしましょう。
刺激を受けることが多い人と距離を置く
対人は相性があるため、人によって得意・不得意があります。
なかでも自分にとって刺激が多い人と一緒にいる場合は、精神をすり減らしながら過ごしている状態です。
心に負荷がかかっているため、HSPの人からすると負担が大きくなっています。
心に負荷をかけすぎないように、刺激を受けることが多い人と一旦距離を置くのも検討してみてください。
たとえば週に4~5回会う場合は、3~4回など少しずつ減らしていくのでも大丈夫です。
刺激を受ける人との接触回数を減らすと、心の負担も減らせます。
刺激を受けることが多い人とは、一度距離を置くように過ごしてみてください。
HSPである点を受け入れる
HSPは生まれ持った気質・特性であるため、自分の個性と受け入れてあげましょう。
周りの刺激に対して敏感なので、他の人よりも心が疲れやすいです。
しかし周りに敏感だからこそ変化に気づけたり、新しい想像・アイデアを生み出したりできます。
悪いことだらけだと考えてしまいがちですが、HSPならではの魅力もあるので、個性として受け入れて寄り添いながら過ごしていきましょう。
HSPを活かせる仕事に就く
HSPの治し方・過ごし方としては、気質・特性を活かした仕事に就くことです。
HSPは物事を考えたり、周りの変化に気づいてサポートできたりする才能があります。
なかでもクリエイティブな仕事や他の人をサポートする仕事がおすすめです。
HSPの気質・特性を活かせる仕事に就くと、自分自身にも自信を持てるでしょう。
仕事で心が疲れやすいなどもあるため、HSPを活かせる職業に就くことも考えてみてください。
HSPの特徴の活かし方5選
HSPの特徴の活かし方は、下記の5つです。
- クリエイティブな仕事についてみる
- 危険察知能力を活かした仕事についてみる
- 困った人の相談相手になる
- サポート役に回る
- スキルを身に着けていく
それぞれのHSPの特徴・気質の活かし方について解説しますので、チェックしてみてください。
クリエイティブな仕事についてみる
HSPの人の特性・気質の活かし方として、クリエイティブな仕事に就いてみるのもおすすめです。
HSPの人は周りの人に対して敏感なだけでなく、物事を深く考える才能があります。
たとえばデザイナー・カメラマン・ハンドメイド作家など、感受性を活かした芸術関係の仕事に就いてみるのがおすすめです。
HSPの人の中には個人事業主としてや、副業でチャレンジしてみている人もいます。
感受性豊かな特性・気質を活かせるため、クリエイティブな仕事に就くことも検討してみてください。
危険察知能力を活かした仕事についてみる
危険察知能力を活かした仕事に就くなども、HSPの人におすすめです。
HSPの人は周りの心の変化や物事に敏感なので、危険察知能力は優れています。
物事を深く考えて事前にリスクを排除できるため、正確性が問われる仕事などにも向いているでしょう。
たとえばシステムエンジニアやプログラマーなどの、ミスを起こせない仕事などにも危険察知能力が活きます。
周りの物事や今後起こるであろう未来に対して敏感なので、危険察知能力を活かした仕事に就くのもおすすめです。
困った人の相談相手になる
HSPの特徴の活かし方で、困った人の相談相手になるのもおすすめです。
HSPは人の心の変化にも敏感で、共感できる力も持っています。
たとえばカウンセラー・マッサージ師・セラピストなどが向いているでしょう。
HSPの人は人の心の痛みにも敏感で共感できるため、困った人の相談相手になるのもおすすめです。
ただし人の心の痛みに共感できる才能は、自分の心も消耗します。
そのため人の心だけでなく自分の心も大切にしながら困った人の相談相手になるようにしてください。
サポート役に回る
特徴の活かし方として、他にもサポート役に回るのもおすすめです。
HSPの人は、周りの変化に対して敏感に気付ける才能があります。
仕事の中でもメインとして活動するのではなく、サポート役に回ると力を発揮しやすいでしょう。
事務やコーチングなどの仕事にも向いています。
HSPの特徴を活かすために、サポート役に回ることも検討してみてください。
スキルを身に着けていく
HSPの活かし方では、他にもスキルを身に着けるのもおすすめです。
HSPの人は物事を深く考えたり、新しいアイデアなどを想像したりする力に長けています。
資格などのスキルを身に着けることによって、自分に自信を持てるでしょう。
探究心が高い気質を活かすために、資格などの取得も考えてみてください。
どうしてもHSPでつらいと感じる場合の対処法4選
HSPの治し方や過ごし方・活かし方などさまざまな方法がありますが、人によってはどうしてもつらいと感じる人もいるでしょう。
HSPがつらいと感じる場合の対処法は、下記の4つです。
- クリニックでカウンセリング
- 薬物療法
- 転職を検討
- 生活環境を変える
つらいと感じる場合の対処法について解説しますので、参考にしてください。
クリニックでカウンセリング
どうしてもつらいと感じる場合は、メンタルクリニックに足を運んでカウンセリングを受けましょう。
心療内科・精神科・メンタルクリニックなどはカウンセリングが居るため、精神以外の視点で判断してくれます。
さらに自分ではわかりづらい刺激や敏感な部分を分析してくれるので、自分を知ることもできるでしょう。
客観的に判断してくれる上に、どのように今後過ごしたら良いのかなどアドバイスもしてくれるため、つらいと感じる場合はメンタルクリニックなどに相談しましょう。
下記のあしたのクリニックは、HSPをはじめとした不安・うつなどの悩みができるおすすめクリニックです。
どうしてもつらいと感じている場合は柔軟に対応してくれるあしたのクリニックに予約してみてください。
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薬物療法
どうしてもつらいと感じる場合は他にも、薬物療法を考えてみましょう。
薬物療法はメンタルクリニックや精神科で相談した際に提案される方法で、薬を処方して心に負担がかかりすぎない状態を作ります。
HSPの人は周りの物事に敏感で、常に心が刺激されている状態です。
集中力の低下や睡眠障害・心の不調などが招き、最悪事故などに巻き込まれてしまう可能性があります。
専門医に薬を処方してもらえると心が落ち着き、過ごしやすくなる場合もあるので提案された場合にはけんとうしてみてください。
転職を検討
仕事関連で精神的に負担があり、つらいと感じている場合は転職を検討しましょう。
仕事は日常生活の中でも占めている割合が多く、相性が合わない職業・職種の場合は心の負担が大きいです。
なかでも仕事をしていて刺激が多い人や相性が合わない人がいる場合は、気持ちがすり減りすぎて最悪うつ症状が出てしまう危険性があります。
転職をすると環境が変わるため、最初の間は慣れない影響で心が疲れる場合が出るでしょう。
しかし転職先が自分にあっていると、今まで以上に心がすり減ることはありません。
自分の心を大切にしながら過ごすためにも、転職も考えてみてください。
生活環境を変える
周りの人から影響を受けることが多い場合は、生活環境を変えてみるのもおすすめです。
たとえば家族と一緒にいることで心が疲れる場合は、一人暮らしに挑戦してみるのでもいいでしょう。
一人暮らしをしているなら、実家に帰って心が落ち着くまで家族と過ごすのでも大丈夫です。
生活環境を変えることで、心にかかる負担を減らせます。
日常生活で心が消耗していると感じている人は、生活環境を変えることも検討してみてください。
HSPとの向き合い方を知って特徴を活かせるようにしよう!
HSPは、刺激や周りの物事に対して敏感な気質・特性を持つ人です。
色々なことが刺激となるため、心が疲弊しやすいなどのデメリットがありますが、過ごし方を理解していると消耗度を抑えられます。
周りの変化に気づける力や共感できる力を持っているため、才能を活かせる仕事に就くのもおすすめです。
デメリットを感じやすいですが、HSPだからこそ活きる才能もあるので、自分と向き合って悪い部分や良い部分も受け入れて過ごしましょう。